令和妖怪辞典
ツツミドウ
中部地方/長野県の妖怪
木から生まれた“くるみ”の妖怪。
くるみによって名前が違って、ツツミドウは全体の通称なんだとか。普段は森や畑にいることが多いそう。稀に人里や道路で目撃されるなど行動範囲はかなり広め。
森などで迷子になってしまったときに、自ら道案内をしてくれたり、“包み紋”という印で教えてくれるんだって。
だから“森の精霊”や“山の主様の使い”とも呼ばれているみたい。
この言い伝えから、見た者はその1年どこへ行っても家に無事帰ることができると信じられているんだとか。性格や見た目は、くるみの種類や育つ環境によって全く違うんだって。
今回活躍しているのはシナノグルミ。仲間想いで温厚な性格。
身長 | 6-7cm |
---|---|
体重 | くるみ3個分 |
年齢 | 9歳 |
地域 | くるみの木が植えられた土地 |
生息地 | 長野県東御市(シナノグルミ) |
特技 | 迷い人の道案内 |
ご利益 | 帰還 |
厄災 | 遭難 |
-
妖怪こぼれ話
シナノグルミは標高が高く寒い地域にくらしているからコートやマフラーらしきものを着ているよ。
危険を感じたときには頭や背中の殻に閉じこもる習性があるんだとか。
くるみを食べる動物の中で、ずる賢いカラスが一番の天敵なんだって。